Death Contract‐死神の契約‐
「俺だ、レオだ」


レオが名を告げると、奥の方で何かが動いた。


「頼みたい事がある」


レオがそう言うと、奥からポーンッと、ピアノの音が聞こえた。


「今からこのピアノで曲を弾きますその曲の題名を答えられたらそちらの話を、聞いてあげましょう」


その声は、男のものだった。息が続かなかったのか、男は不自然な所で区切り、話した。


「分かった」


レオが返事をすると、曲が始まった。
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