Death Contract‐死神の契約‐
その曲は不協和音から始まり、なめらかに、滑るように、次の音へ。ラストは、綺麗な和音で。


「さてこの曲の題名は何でしょーか」


ラストの和音を伸ばしながら言った。


「“ディープ・ブルー”」

「コードナンバー」

「“43770”」

「元の言葉は?」

「“hello”」

「完璧ですね」


質問が終わったのか、暗かった室内が大量のロウソクの火によって、徐々に明るくなっていった。
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