Death Contract‐死神の契約‐
―「…遅い」


春稀はイライラしだしていた。
マグカップいっぱいに入っていたココアは無くなった。


「やっぱり嘘か…。第一、死神なんかいるハズねぇよな…。……らしくねぇ」


春稀は苦笑して、パソコンを閉じようとした。


その時。


「おい」


左から、男の声がして、春稀は勢いよく左を向いた。
< 22 / 183 >

この作品をシェア

pagetop