Death Contract‐死神の契約‐
「俺の、望み…」


春稀は、下を向きながら呟いた。


「……信用していいんだよな?」

「ああ」


春稀は決心したかのように、顔を上げ、男の目を見ながら言った。


「俺の望みは…、奪われた家族を取り返す事だ」

「…フッ。面白い。いいだろう。契約成立だ」


男は妖しく笑うと、春稀に近づき、彼の鎖骨に手を添えた。
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