Death Contract‐死神の契約‐
「なっ、何すっ…!」

「ちょーっと痛いが、我慢しろよ」


男がそう言った瞬間、春稀の鎖骨に激痛が走った。


「いっ…てぇ!!」

「大袈裟」

「何したんだよ!」


春稀は急いで鏡を見た。

「っ!何だよこれ…?!」


春稀の鎖骨には、黒いドクロの入れ墨のようなものが出来ていた。

「俺のモノって印。付けとかねぇと、誰に盗られるか分からねぇからな」


そう言って男は春稀に鎖骨を見せた。
そこには、春稀と同じドクロがあった。


「ちょっと待て。俺が誰に取られるんだ?」

「取られるじゃねぇ。盗られるだ」

「どうでもいい。誰にって聞いてんだ」

「誰にってそりゃ、他の死神に決まってんだろ。特にNo.8は要注意だな…」


男は思い出すように言った。
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