Death Contract‐死神の契約‐
「お前、名は何だ?」

「…春稀だ。水島春稀」


男の質問に春稀は素直に答えた。

「お前は?」

「俺はレオだ」


春稀は何となく、容姿に似合う名前だと思った。


「俺はしばらく人間化して、お前の側で様子を見る」

「は?聞いてねーよ!」

「言ってねーよ。あと、ここに住むから」

「はぁ?!ふざけんなよ…」

「ふざけてねーよ。明日から、お前のクラスの転入生だ。じゃー、寝るか」

「ちょっと待てよ!これ、どうすんだよ!入れ墨とか、校則違反だって!」

「あー、大丈夫。普通の人間には見えねぇよ」

「普通のって、どういう意味だ?」

「まぁ、簡単に言うと、死神と死神と契約を交わした人間にしか見えねぇってことだ。Do you understand?」

「いちいち英語で喋んな。うざい」

「お前がな」

「死ね」

「元々生きてねぇよ」
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