Death Contract‐死神の契約‐
5回目の悪夢
「はい、春稀!16歳のお誕生日、おめでとー!!」
「…るせぇ」
耳元で叫ばれた少年、水島春稀は、隣で騒ぐ人物に嫌悪の眼差しを送っていた。
12月16日。
今日は春稀の誕生日だった。
風が体を突き刺すように冷たく、春稀は顔の半分をマフラーに埋めていた。
「せっかくプレゼント持って来たのにー!」
春稀の幼なじみでもあり、彼女でもある、叫んだ張本人の宮葉由佳は、キレイにラッピングされた袋を揺らしながら、軽く春稀を睨んだ。
「んなモン、いらねーよ」
「うちの試作品のチョコ10袋なのに?」
「くれ」
春稀は即答すると、由佳から袋を奪い取った。
「…るせぇ」
耳元で叫ばれた少年、水島春稀は、隣で騒ぐ人物に嫌悪の眼差しを送っていた。
12月16日。
今日は春稀の誕生日だった。
風が体を突き刺すように冷たく、春稀は顔の半分をマフラーに埋めていた。
「せっかくプレゼント持って来たのにー!」
春稀の幼なじみでもあり、彼女でもある、叫んだ張本人の宮葉由佳は、キレイにラッピングされた袋を揺らしながら、軽く春稀を睨んだ。
「んなモン、いらねーよ」
「うちの試作品のチョコ10袋なのに?」
「くれ」
春稀は即答すると、由佳から袋を奪い取った。