Death Contract‐死神の契約‐
「場所知ってんじゃねーか」

「地図見て覚えた」


途中でココアとコーヒーを買った春稀とレオは、屋上に座った。


「つーか、何で名字が『若林』なんだよ」

「テキトー。何でココアなんだよ」

「甘党だからだ」

「うわ、ありえねぇ。俺ァ辛党だ」

「腐ってる」

「腐ってねぇよ。世界に辛党がどれだけいると思ってんだ」

「知るかよ」

「なぁ…」

「なんだよ」

「なぜ、女はあんなにウザいんだ」

「…それ翔に言ってみろよ。殺されるぞ」

「お前の隣の奴か。殺れるモンなら殺ってみろ」

「殺るって言うな」
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