Death Contract‐死神の契約‐
「『ミミズ』じゃなかったか?」


レオはニヤリと笑いながら言った。


「冗談はよしてくれよ」

「俺ァ『ミミズ』の方が似合ってると思うがな」

「そんな気色悪い名前は僕から願い下げだよ」

「あの方に逆らうのか」

「あの方は僕には優しいからね」

「優しいんじゃない、お前がガキだから甘くしてやってんだよ」

「オイ。人を間に挟んで会話すんじゃねぇよ」


春稀は、レオに言った。


「僕がどうして此処に来たか、知りたい?」

「ああ」

「ま、教えてあげてもいいかな」

「もったいぶるな」

「そう急かさないでよ。僕の目的は―…」

レオを見ていたジャックの目は、春稀に向けられた。


「春稀君を貰う為だよ」
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