Death Contract‐死神の契約‐
「ちゃんと自己紹介し…」

「ボク、ポーラ!ボクって言ってるケド、女の子だよ!」

「はあ…」


レオはめんどくさそうにため息をついた。


「レオ?何でため息なんかついてるの?」

「誰のせいだよ…」

「あの人、だあれ?」


ポーラは春稀を指差した。


「何で知らねぇんだよ」

「ずっと、寝てたから」

「はぁ…。あいつは水島春稀。次の契約者だ」

「ふぅん…。じゃあ、ハルって呼ぶね!」

「なっ…!呼ぶな!」

「何でー?2文字の方が呼びやすいじゃん」

「…レオ。やっぱ、出さなくてよかった」

「だろ?…ポーラ、こっちこい。また瓶詰だ」

「えー!やだよー!」

「逆らったら、あの方に言うぞ」

「…レオのけち!」


ポーラは最後にそう叫ぶと、ビンの中に戻った。


「うぜー…」

「だろ?」


レオが呆れ顔で春稀を見た。
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