Death Contract‐死神の契約‐
「っ痛!!」

「はっはっはー。ざまあみろ」


春稀の後ろには、幼なじみで親友の中岡翔がまだ開けていないココアの缶を片手に立っていた。


「翔!」

「朝っぱらからイチャイチャしやがってよぉ」

「してねぇよ」

「由佳も、なんで俺じゃなくて春稀なんだよぉお…」

「自意識過剰」

「黙れ」

「死ね」

「いいのかなー?僕、自殺しちゃうよ?」

「本当に死んだときは、泣いて喜んでやるよ」


春稀はサラリとそう言うと、翔からココアを奪い取り、教室に入った。
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