Death Contract‐死神の契約‐
No.10 クロラ
―「クロラ」


キオナとクロラは彼らのホームの長い廊下を歩いていた。


「何だい」

「貴方は私の何?」

「どういう意味さ」

「…分からないならいいわ」

「変だね、君が僕にそんな事言うなんて」

「どういう意味よ」

「分からないならいいさ」

「真似しないでくれるかしら。あと、No.10のくせに、私にタメ口利くってどういう神経してるのよ」

「運動神経はいい方だよ」

「話にならないわ」


キオナは呆れた、という表情でクロラを見た。


「それより」

「何よ」

「僕はどういう役だって?」

「さっき話したでしょう」

「ややこしいんだよ、君の説明は」

「悪かったわね」

「全くだよ」
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