Death Contract‐死神の契約‐
「失礼だなぁ。これでも練習したんだ。少しは褒めてもらいたいものだよ」


虚空から現れたのは、キオナとクロラだった。


「キオナも居たのか。分からなかった」

「当たり前よ。No.3の私とこいつを一緒にしないでくれるかしら」


キオナはクロラの頭をつつきながら言った。


「っていうか、この変に長い髪は何?男のくせに、気持ち悪いわよ」


キオナはクロラの髪を引っ張りながら言った。
クロラの髪は、肩に付くか付かないかくらいの長さで、前髪は眉毛より上で、明るめの灰色をしている。


「僕のヘアスタイルさ」

「変なの。レオ、あんたはそのハチミツ色をやめなさい」

「お前に言われる筋合いはねぇな」

「うるさいわねぇ…。せっかく、助けてあげようかと思っていた所だったのよ」

「俺一人で十分だ」

「僕はそういう意地っ張りなところ、直したほうがいいと思うね」


クロラは目を細めながら言った。
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