Death Contract‐死神の契約‐
春稀は自分の席につくと、ココアを開けて飲み始めた。


「あっ!!今、飲んだな?!」


翔は春稀がココアを飲んだのを確認すると、一気に嬉しそうになった。


「……飲んでねぇよ」

「嘘つけ。今飲んだろ。頼む!一生の願いだ!!」

「お前の一生は聞き飽きた」

「頼むってー!こんな事頼めるの、お前しかいねぇんだ!パフェおごるから!」

「はぁ…」


春稀はため息をつくと、カバンからパソコンを取り出し、電源をつけた。


「おぉ!さすが!嗚呼、春稀様!」

「朝から騒ぐな、うるさい…」

「あ、忘れてた。春稀、誕生日おめでとう」

「気持ちがこもってねぇよ、気持ちが」
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