Death Contract‐死神の契約‐
「さっき、春稀を振り向かせるのに肩を触ったろ。あの時に移した」

「ああ、なるほどね」

「その子、頼りになるの?」

「俺が一番信頼している奴だ」

「あら、そうだったの。知らなかったわ」

「上手くやってくれる事を願っている」

「レオがそんな事言うなんて、意外だね」


クロラは珍しいものを見るような目でレオを見た。
否、珍しかったから、しょうがなかったのかもしれない。


「お前のその口調といい、言う事まで…」

「え?」

「口調を変えろ。奴と重なって、鬱陶しくなる」

「あんなクソ兄貴と一緒にしないでいただきたいね」

「それは悪かったな」

「ああ、とてもね」
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