Death Contract‐死神の契約‐
「彼、とは?」

「勿論、水島春稀に決まっているでしょう」


ジャックの眉がピクリと動いた。


「ちなみに、ジャック。貴方の弟も私に協力しているわ」

「弟…?僕に家族なんか、居ないさ」

「あら、そうなの?」

「僕は春稀君の所に戻るよ。ラミだけじゃ心配だしね」

「待ちなさい」

「なんだよ、僕は忙しいんだ。やらなきゃならない事がたくさんある。僕は暇人じゃないんでね」


ジャックはそう言うと、姿を消した。


「チッ…。ピノ、後を追うわよ」

「言われなくても」


キオナとピノも後に続いた。
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