Death Contract‐死神の契約‐
「何なんだよ、これ…」

「ジャックの奴、暴れやがって…」


元々、茶色かったジャックの目は、深い青に変色していた。


「クロラ、春稀を頼む」

「いいよ、僕が相手する」


レオが立ち上がろうとしたのを、クロラは手で制した。


「ジャックのは『氷』。僕のは『炎』。僕なら、互角でしょ。キオナやピノが来るまでは耐えられるさ」


クロラはそう言うと、立ち上がった。


「Number ten」


人差し指を差し出した。


「…fire」


その瞬間、クロラの周りが炎に包まれた。
クロラの瞳が、茶色から燃えるような赤に変わった。
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