Death Contract‐死神の契約‐
「少しばかり、腕が落ちたんじゃないか?」

「それはこっちの台詞だよ」


クロラとジャックの力は互角だった。


「…あれは、俺らが皆持ってる、戦闘用の術だ」


クロラとジャックの戦いを見ながら、レオは話し出した。


「クロラは炎。ジャックは氷を自在に操れる。ちなみに、俺は雷だ」

「聞いていないがな」

「…命の危機や、危険な時にだけ使用が許される。だが、人間に対してだけは絶対に許されない。何があっても」


二人の戦いは激しさを増していた。
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