Death Contract‐死神の契約‐
―「いってえ!!」

「相変わらず大袈裟だな」


レオは呆れ顔で春稀を見た。


「いや、マジで痛いんだって」


春稀は鎖骨を擦りながら言った。
そこには、レオの印。


「慣れろよ。2回目だろ」

「3回目だ」


レオは春稀が訂正したのに、一瞬、不快そうな顔をしてから、テレビを付けた。
丁度11時になり、ニュース番組が始まった。


「………っかったな」

「え?」


春稀はレオが何か呟いたのに気が付くと、聞き返した。


「……悪かった。ずっと、見張っておけばよかった」

「あ、いや…。結果的に助かってるんだし…」


一瞬、レオが本当に申し訳なさそうな顔をしたため、戸惑いながらも答えた。
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