Death Contract‐死神の契約‐
「また、半分か…?」

「オイオイ、俺達死神はそんなにグロくねぇよ。そうだな…、3年で考えてやる」

「あと…、30年……」

「お、覚えてやがった」

「俺はそんなにバカじゃねぇよ」

「さあ、どうする?」

「由佳が助かるなら、3年くらいやるよ」

「いいのか」

「30年も生きれたらいい方だろ。サッサとしろ」


レオは棚から飛び降り、春稀に近付いた。そして春稀の首に手を添えた。


「っ…」


春稀は固く目を瞑った。


「……やっぱり無しでいいや」

「は…?」


春稀は目を開けた。レオは春稀の首から手を離した。
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