清く正しいお付き合いからはじめませんか
制服のスカートの裾をちょいちょいっと直して、はねやすい前髪も念入りにチェックして、もう一度深呼吸したらチャイムを鳴らす。
「何しにきた?」
と、低い声。
強面で体も大きくてぶっきらぼうな彼は少し怒ってるように見えるが、これは通常運転。
「会いたかったから」
素直に告げれば余計に深くなる彼の眉間の皺。
不機嫌というよりは困っているんだと思う。これは急にきた私が悪いんだけど。
「誕生日プレゼント、くれるっていったよね?」
「ああ、そうだったな」
少しだけ優しげに彼の表情が緩まる。
今日は私の18歳の誕生日。
「誕生日プレゼントはここにサイン書いて印鑑押してくれるだけでいいから」
私は鞄から婚姻届けを取り出して突きつけた。
目を見開いた彼は言葉を失ってしばしフリーズ。
珍しい表情が可愛いな、なんて思いながら呑気にしばらく彼のことを観察していたけど、
「なんだこれは!!!」
と物凄い勢いで怒鳴られてしまった。
まあ、そうなるだろうなあ〜とは思ったけど。
「だって、いっつも私の告白本気にしてくれないから!!」
「それにしたって順序ってものがあるだろうが!!」
「じゃあ私のこと恋人にしてよ!!」
「……それは、……」
私と勢いに気圧されたのか、彼が少したじろいだ。
ほんの少しだけ彷徨う瞳。
「何しにきた?」
と、低い声。
強面で体も大きくてぶっきらぼうな彼は少し怒ってるように見えるが、これは通常運転。
「会いたかったから」
素直に告げれば余計に深くなる彼の眉間の皺。
不機嫌というよりは困っているんだと思う。これは急にきた私が悪いんだけど。
「誕生日プレゼント、くれるっていったよね?」
「ああ、そうだったな」
少しだけ優しげに彼の表情が緩まる。
今日は私の18歳の誕生日。
「誕生日プレゼントはここにサイン書いて印鑑押してくれるだけでいいから」
私は鞄から婚姻届けを取り出して突きつけた。
目を見開いた彼は言葉を失ってしばしフリーズ。
珍しい表情が可愛いな、なんて思いながら呑気にしばらく彼のことを観察していたけど、
「なんだこれは!!!」
と物凄い勢いで怒鳴られてしまった。
まあ、そうなるだろうなあ〜とは思ったけど。
「だって、いっつも私の告白本気にしてくれないから!!」
「それにしたって順序ってものがあるだろうが!!」
「じゃあ私のこと恋人にしてよ!!」
「……それは、……」
私と勢いに気圧されたのか、彼が少したじろいだ。
ほんの少しだけ彷徨う瞳。