コーヒー店のアールグレイ女史
私の唯一の楽しみは朝のあの子の笑顔・・・
毎朝8:00、出勤前にこのHARUMI COFFEEに寄り、そして、彼の笑顔で一日が始まる。


「おはようございます。今日は何にいたしましょうか? 」

「今日はチキンのパニーニをお願いします。」

「チキンのパニーニですね。出来ましたらお持ちしますので、お好きな席にどうぞ。」

これが毎日の彼とのやり取り。


私は大抵、ガラス張りの窓際のカウンターに座る。
このガラスは店内から外は見えるけど、外からはぼんやりとしか見えない。
だからじっと外を通る人を見ていても大丈夫。毎日ここで約1時間過ごす。


この席からは彼の姿は見ることはできない。でも、接客する声は聞こえる。
それを聞きながら彼がリーフから入れてくれたアールグレイティーを飲み、朝ご飯を食べる。
ここのアールルグレーティーはベルガモットのバランスがいいし、お湯の温度も丁度いい・・・
なにより彼が淹れてくれるから・・・

美味しい・・・

私の至福の時・・・
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