❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
祐志はそんなことも構もせず、二人の男を縛り上げた。

力尽きたのか、仰向けに倒れた。

まゆは祐志に近づき「祐志さん、祐志さん」と叫んでいた。

「まゆ、大丈夫か」

「どうしよう、血が……」

まゆは必死に傷口を抑える。

祐志のシャツが破けて、素肌が見えた。

まゆは愕然とした。



これは刺青。

嘘!えっ、祐志さんは極道?

信じられない現実に戸惑った。

そこへ工藤組長と功太さん他組員が駆けつけた。

「まゆ、無事か」

倉庫の中の現状を見て、工藤組長は愕然とした。

「まゆ、その男が外科医か」

「はい、早く救急車をお願いします」

「救急車は困る、工藤組長、悪いんだが、あんたの知り合いの医者に頼む、
俺は外科医をまだ続けたいんだ」

工藤組長は祐志さんの破けたシャツから見える刺青で、全てを理解した。

「おい、車で、山形先生のところに運べ」

「へい」

工藤組長はゆっくりと私に近寄って、抱きしめてくれた。

「まゆ、大丈夫か」

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