❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「そうなのか」
「堅気の外科医として、やってきた奴が、どうして刺されたんだ」
私は先生の話を聞いて、責任を感じた。
「祐志さんが怪我したのは私の責任です、工藤さんを死に追いやって、堅気の世界で自分の夢を追いかけてる祐志さんに怪我させて、私は……」
「まゆの責任ではない」
泣きじゃくる私を抱きしめてくれた。
しばらくして落ち着きを取り戻した私は、祐志さんが心配になり、病室へ向かった。
祐志さんは眠っていた。
ベッドに近づき、祐志さんの手を握った。
「祐志さん、早く目を覚まして」
祐志さんは服部祐志に成り代わってまで、外科医になりたかった。
極道の世界から堅気の世界で外科医の夢を追い続けていたのに、
私が祐志さんに恋人の振りを頼まなければ、こんなことにならなかった。
確かに私は服部祐志の許嫁、でもあなたは佐伯龍とはなんの関係もないのよね。
それなのに、私を助けようとして大怪我を負って、私は謝っても謝りきれない。
握った祐志さんの手に涙がぽたりと落ちた。