❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「それなら今晩は父のところに帰ります」

私は久しぶりに実家に戻った。

父には祐志さんから連絡を入れておいてくれた。

「おかえり、どうだ、祐志くんとの生活は」

「はい、とても大事にして頂いています」

「そうか」

その時、ドアが開いて入ってきた男性がいた。

「まゆ、元気にしていたか」

「お兄様」

私が慕っていた義兄、深海潤だった。

「まゆ、結婚するんだって、おめでとう」

「ありがとうございます」

「外科医は大変だな、夜勤のたびに帰ってくるのか」

「夜、一人は初めてのことなので、徐々に慣れるようにと思っています」

「そうか、でも心配だな、まゆを一人にはさせられない」

「お兄様」

私は兄に溺愛されて育った。

いつでも側にいてくれた。

兄とは義理の関係だから、血の繋がりはない。

一年前、仕事で渡米して、久しぶりに日本に帰ってきたのだ。

兄は私の腕を引き寄せ、ギュッと抱きしめた。

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