❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「ああ、今日はいいよ、その代わり、タクシー使う時、俺を指名してくれないかな」

松岡君に名刺を渡された。

「うん、私、外に出る時タクシーだから助かる」

「お得意さんになってもらうと、俺も助かるよ」

「うん、今日はありがとう」

「じゃあ、また連絡して」

そう言って松岡君と別れた。

そんな様子を陽介さんが見ていた。

産婦人科の定期検診の日と聞いて、送り迎えを結城さんに頼まれたみたいだった。

「まゆさん、お疲れ様です」

「あら、陽介さん、どうしたんですか」

「今日産婦人科の定期検診だと聞いて、これから送り迎えしようかと思いまして、組長に頼まれたんです」

「結城さんに」

「今のタクシーの運転手は知り合いですか」

「そうなんです、学生時代の同級生で、これから先、彼に頼むことになったので、
大丈夫ですよ、結城さんにもそう伝えてください」

「分かりました」

陽介さんはその場を後にした。

「組長、大変です」

「なんだよ、まゆに伝えたか」

「それが、ライバル出現です」
< 250 / 263 >

この作品をシェア

pagetop