❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
もう、見てられねえ。

「その汚い手を離せ」

俺は不良グループの奴らを殴りつけた。

まゆを俺の背に囲い、あっという間に奴らを退散させた。

タクシーの運転手はさっさと逃げた。

「まゆ、大丈夫か」

「結城さん、どうしてここにいるんですか」

「そんなことはどうでもいい、お前は今連れて行かれそうになったんだぞ」

「結城さんが助けてくれたんですね、ありがとうございました」

「どこも怪我はないか」

「多分」
「俺の車に乗れ」

結城さんは、私をマンションに連れて行った。
「入れ」

「お邪魔します」

「なんだ、あの男は」

結城さんは声も表情も怒っていた。

「なんでそんなに怒ってるんですか」

「別に怒ってねえよ」

「怒ってるじゃありませんか」

「まゆが連れて行かれそうになって、あいつは動けなかったんだぞ」

「当たり前です、堅気なんですから、結城さんのように喧嘩が強いわけでもないし、
あんな人達に囲まれたら、怖いに決まってます」

「まゆはそう言う男が好きなのか」

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