❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
私はキーホルダーを渡そうとしたが、両手で松葉杖をついているので、受け取れない。

杖の金具についていたらしく、私はつけてあげた。

「これで大丈夫ですね」

私はニッコリ微笑んだ。

俺はいきなり目の前に、まゆが現れて、戸惑った。

でも、俺のことはわからない様子だった。

それならそれでいい。

もう、俺なんかと関わっちゃダメだ。

「ありがとう」

一言だけ、そう言って、背をむけた。

しかし、まゆは「待ってください」と俺を呼び止めた。

まゆは俺の前に周り「聞きたいことがあるんですが」と言葉を発した。

「そのキーホルダーどうされたのですか」

実はこのキーホルダーはまゆが俺にくれたものだった。

自分が身につけていたものを俺にくれたのだ。

「私、同じキーホルダーを持っていたのですが、無くしてしまって、中々手に入りにくいものなんです」

「覚えてねえ」

「そうですか」

「そこ、どいてくんねえかな」

「あっ、ごめんなさい」

これ以上一緒にいたら、俺はまゆを抱きしめちまう。
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