❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
俺はその場を後にした。
まゆはずっと俺の背に視線を送っていたことが、痛いほど感じられた。
まゆ、無事でよかった、でも俺のせいで、辛い思いをさせちまったな、ごめん。
私はこの男性の記憶がない、でも絶対にあのキーホルダーは私が手作りしたもの。
どこで、なくしたのかも記憶がない。
どうしてあの男性が持っているんだろう。
あの男性の名前が知りたかった。
私はそっと後をつけた。
病室は最上階だった。
エレベーターを降りて、男性が入っていく病室がわかった。
そこには特別室と書かれており、工藤飛鳥と記載があった。
その階には特別室が一室のみだった。
工藤飛鳥、特別室に入院してるんだから、私とは別世界の人だ。
私は急いで、自分の病室に戻った。
その時、ある男性とすれ違った。
「あっ、ウブなお嬢さん」
「えっ、私ですか」
「あんたも、ここに入院してるんだ」
「私をご存知なんですか」
「ご存じも何も、若頭の大事な女だからな、若頭を尊敬します、命がけで