❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
あんたを守ったんだからな」

「あっ、急がないと、若頭にぶっ飛ばされる、じゃ」

私はその男性がどの階に降りるか確かめた。

エレベーターは特別室の階で止まった。

その階には特別室が一室しかなかった、つまり工藤飛鳥さんは若頭、そして、
私は工藤飛鳥さんの女なんだ。

しかも、あの怪我は私を命がけで助けてくれた時の怪我。

なんで、私は工藤さんの女になったの?

祐志さんと結婚の約束をして、幸せに暮らしているものとばかり思っていた。

買い物に出かけて、めまいで倒れたと祐志さんは言っていた。

その間の記憶が私にはない。

若頭って、極道だよね。

工藤さんは極道なんだ。

極道の女って、私、工藤さんと身体の関係があったの?

なんで工藤さんはあんな大怪我を負ったの?

私を命がけで助けてくれた。

何があったの。

私は、どうしても真実が知りたかった。

エレベーターであの男性降りてくるのを待っていた。

私はその男性に真実を確かめるべく、声をかけた。

「あのう」

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