❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「あっ、ウブなお嬢さん」

「工藤さんは若頭なんですね」

「ああ、そうっす」

「あなたは?」

「俺は若頭を尊敬している、工藤組の功太って言います」

「こうたさん、ちょっと聞きたくて」

「なんっすか」

「私、記憶がおぼろげで、事件のせいだと思うんですが」

「それはそうっすよね、高山組長に犯されそうになったんですから」

えっ、私の身にそんなことが起こったなんて。

「でも、若頭が身を呈して守ってくれたおかげですね、無事で何よりっす、若頭は
滅多刺しになって、もうダメかと思ったっす」

滅多刺し?

「あのう、私はなんで工藤さんの女になったんですか」

「あんたの親父さんの借金を、若頭が払ってくれて、その代わり俺の女になれって」

父の借金?

「借金っていくらですか」

「一億くらいだと聞いたっす」

「一億?」

「あのう、私はちゃんと、工藤さんの女として、あの、その」

「役目を果たしたかってことっすか」

「はい」

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