❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「お願いします、工藤さんの本心が知りたいんです」

私は頭を下げて、功太さんに頼み込んだ。

「何を騒いでおる」

工藤組長が奥から出てきた。

「工藤さんに合わせてください」

「飛鳥に会いたいのかね」

「はい、本心を聞きたいんです」

「飛鳥と会って後悔しないか」

「しません」

「それなら、入りたまえ」

「組長」

功太さんは必死に止めていた。

でも組長さんは、私を部屋に通してくれた。

「こっちじゃ」

私の目の前に広がった景色に息を呑んだ。




鋭い眼光に似合わないスマートな表情。

工藤飛鳥は黒いリボンがかけられた写真に収まっていた。

その傍にはローソクが灯されていた。

「工藤飛鳥は亡くなった」

お父様の言葉が遠くに聞こえる。

工藤さんが亡くなった。

この現実を受け止めるのに時間がかかった。

涙が溢れて止まらなかった。

私は遺影に近づき、そして抱きしめた。

「嘘、嘘って言って、なんで、なんで死んじゃったの」

私はわんわん泣いた。

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