❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
俺はまゆにキスをおねだりされて、おでこにキスを落とす。

でも、俺を工藤飛鳥と思っている。

工藤の死から一ヶ月、未だにまゆは工藤の死を受け止められない。

俺は工藤の代わりでも構わない。

まゆを元の状態に戻したい。

愛する人の死を乗り越えるのは、難しいことかもしれない。

でも、俺はまゆを放っておくことが出来ない。

俺は仕事が終わると、まゆの待つマンションへ急いで帰宅する。

まゆはいつも寝ている。

きっと工藤の夢を見ているのだろう。

唯一、まゆが今の状態を保っていられるのは、夢で工藤に会えるからかもしれない。

俺はまゆの寝室を覗いた。

まゆが俺のマンションに住むようになってから、ずっと寝室を別にしている。

ところが、まゆは寝室にいない。

トイレ、バスルームなど、覗いたがまゆは、どこにもいなかった。

俺はまゆを探しに外に出た。

「まゆ、まゆ、どこにいるんだ」

俺は必死にまゆを探した。

マンションの裏に公園がある。

まゆは公園のベンチに座っていた。

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