旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

思わず、ぴったりと体を寄せて、広い背中を抱きしめる。

「大丈夫だから、して? ずっと待ってたんだから……」

「こういうときまで煽るなんて……ほんと悪い子だな……」
「あぁっ――」

はじめはゆっくりと、そしてしだいにスピードを上げて揺さぶられる体。

欲望が音楽となって互いの身体に流れ込んで、言葉できなかった感情たちが、やがて液体になって体の奥底に放たれた。

< 106 / 110 >

この作品をシェア

pagetop