旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜
行為が終わったあとは、シーツのなかで向かい合いじゃれ合った。
好きな人と一つになる行為で、こんなに気持ちが満たされるとは思わなかった。
「みな……ありがとう」
「……? なんのお礼ですか?」
胸に顔を寄せうっとりしていると、突然そんな声が響いてきて顔をあげる。
「決まってるだろう……。俺を好きになってくれて、俺にすべて委ねてくれて――。だからこそ今があるんだから」
「隼人さん……」
「……みなはこの前俺に見合う女性になりたいって言ったけど……それは俺の方だよ。もう少し歳頃が近ければ、君が年相応甘えることができるんじゃないかなとか、やりたいこと行きたいこともわかったりするのかなって、考えてばかりだ」