旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜
『クラーク希望なの? なら、うちの会社じゃだめ? レセプションをひとり増員する予定なんだ』
魅力的な誘い文句だったけど、キッパリ断ったはずなのに
『遠慮いらない。期待してるよ。よろしくね』
私の気持ちを見越し、またたく間に採用が決まり今に至る。
まだ3ヶ月しか勤務していないけれど、社員の半数以上が日本人だし、業務もそれほど立て込むことはない。
そして、一緒にレセプションガールを勤める欧米人のメアリーは、隼人さんと大学の同期で親しい。気さくで面倒見の良い彼女は私の唯一の相談役でもある。
これ以上の職場はないと思う。
ちなみに先日のネグリジェも、私の相談を受けたメアリーが提案してくれたものだ。