旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

きっぱりと『抱けない』と言われる確率のほうが高いわけで……。

もしそんなこと言われたら、二度と立ち直れないだろう。

……結局、私は隼人さんを信じてると言いながら、信じきれていない子供なんだ。

「――なら、試してみるのは?」
「ためす?」

メアリーの唐突な提案に、午後の来客スケジュールを確認する手を止めて首をかしげる。

「そう。ハヤトにヤキモチを妬かせる! つまり――ジェラシーで気持ちを煽る作戦!」

「ジェラシーって……」
< 26 / 110 >

この作品をシェア

pagetop