旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜
「あ、はい……。最近ずっと帰りが遅かったから、少しお話ししたくて……」
読んだふりしていた本をひょいとサイドボード移動させ、近づいてきた隼人さんに甘えるように両手を伸ばす。
会社を経営する立場にある彼は、ここのところ大きな事業に携わっていて帰りが遅かった。
こうして一緒に夜を過ごせるのは何日ぶりだろう。
「……寂しい思いさせて悪いな。もう少しで落ち着くから」
「うん、待ってる――隼人さん、すき。キスして」
「可愛いな……俺のほうが好きだよ。みな――」
色気たっぷりにささやく彼は、包容力のある広い胸で私を抱きしめながら、日課となる甘い甘いキスを繰り返す。