旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

はじめ触れ合うだけだった口付けは、すぐに滑らかな舌が差し込まれ口内を探られる。音を立てて吸い付かれると、お腹の奥が熱くなって、鼻にかかった声が漏れる。

「んっ……あっ」

「もうそんなとろけて……。ほら、舌を絡めて……久々なんだから――」

言われた通りに動くと、彼はご褒美とでも言うように、弱い箇所を舐めあげ、うっとりするほどの快感を与えてくれる。

あぁ……今日こそ。
今日こそ――お願い。

シルクのパジャマに包まれた広い背中に腕を回して体をすり寄せる。

そのまま脱力した私の体は、キスを交わしながらベッドに押し倒されて――
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