旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜
「どうしたんだ? みな? そんな悲しそうな顔して……。俺は君を子供だなんて思ってないよ。危険をきちんと分かって欲しいからそういっただけで――」
異変に気づいた隼人さんが、両肩に手を乗せ、優しく言い聞かせようとしてくる。
――が、ヒートアップした心は止まらなくて、
「……なら、なんでキス止まりなんですか……」
とうとう聞いてしまった。
髪に触れようとした隼人さんの指先が不自然に止まったけれども、私はもう止まらなかった。