旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

「……ほんとは子供だと思ってませんか? 私……結婚してからずっと触れ合いたいと思って、努力してきました。隼人さんもわかってるでしょう? でも、隼人さんはどんなに頑張っても、私には見向きもしてくれない」

「――みな……それはちがう」

隼人さんは真剣な顔でなだめようとするけど、私は構わず続けた。

「年が離れてるからそういう対象にならないとかですか? ソフィアさんみたいな大人な女性じゃないと……ダメなんですか?」

「なんで、ソフィアがでてくるんだ……?」

勢いのあまりで出てきた名前を指摘され、一瞬口ごもる。

隼人さんは噂を知らないんだ。
< 41 / 110 >

この作品をシェア

pagetop