旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜
「……ほんとは子供だと思ってませんか? 私……結婚してからずっと触れ合いたいと思って、努力してきました。隼人さんもわかってるでしょう? でも、隼人さんはどんなに頑張っても、私には見向きもしてくれない」
「――みな……それはちがう」
隼人さんは真剣な顔でなだめようとするけど、私は構わず続けた。
「年が離れてるからそういう対象にならないとかですか? ソフィアさんみたいな大人な女性じゃないと……ダメなんですか?」
「なんで、ソフィアがでてくるんだ……?」
勢いのあまりで出てきた名前を指摘され、一瞬口ごもる。
隼人さんは噂を知らないんだ。