旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜
「……さて、もう寝る時間だよ、みな」
サッと体にシーツを載せられて、ベッドから立ち退く隼人さん。
……え?
一瞬理解に遅れるものの、慌てて起き上がる私。
「――なっ、は、はやとさん……っ」
そんな私を見て、隼人さんは困ったように笑って大きな手を頭にぽんと乗せた。
「もう遅いから。みなも、明日も仕事だろう?」
「だったらこのまま一緒に寝て――」
「俺はまだ仕事が残ってるから」
仕事……。
まるで、聞き分けの悪い子供を諭すように告げられてしまい、何も言えなくなる。