旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

結婚披露パーティーで二人が会話していたのを見かけたけれども、まさか『和』と『洋』、風貌の異なる二人が姉妹だとは思わなかった。

両家のスケジュールの関係上、まだきちんと親族の紹介的なものもできていないし。

「――人柄は悪くないんだが、ものすごく美意識とプライドの高い人でね。仕事中は伯母さんと言うなと本気で怒るし、同年代のレディとして扱えとか難題をふっかけてくる」

ふと、クラスパーティーへ行く前にホテルの前で見たソフィアさんの強気な口調が脳裏をよぎる。

「経営知識や資格が豊富で、秘書としても有能なのは助かるんだが――過去に教師をやっていた名残りからとても厳しい……。そんなソフィア叔母さんを秘書と言う名の監視役につけて、父がたまに口を挟んでくるわけだ。
若作りしてるが、彼女は俺よりも二十近くも上で旦那と3人の子供がいる」
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