旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

こうして噂が真実でないことを受けると、なんて勘違いをしてしまったのだろうと恥ずかしくなるけれど。

良かった。ホッとした。

私の方も、首を横に振りながら、密かに抱えていた思いを隼人さんに打ち明けた。

「私――、隼人さんは出会ったときからずっと遠い存在だと思ってました……。カッコ良くて、笑顔が可愛くて、欠点なんてひとつもなくて……、なんでこんな素敵な大人の男性が、私みたいな子供と付き合ってくれたんだろうって」

カフェでブレンドコーヒーを飲む姿が様になっていて。

いつも私の考えていることが伝わっていたり。

甘やかし上手で、褒め上手で。
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