旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

そして、さっきみたいに泣き喚いても、大きな包容力で包み込んでくれる隼人さん。

そんな彼が、実はお父さまから監視されていたり。

秘書のソフィアさんに振り回されていたり。

「今の話を聞いて、少しだけ身近に感じられて嬉しかったです」

「みな」

隼人さんはこちらにやってきて、両手を伸ばす。

そして、ちょっぴり切羽詰まった様子で、座った態勢のままの私のことを、むぎゅっと抱きしめてくれた。
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