旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜
「普通の男だって……言っただろう。年甲斐もなく若い奥さんに夢中で、スキあらばこうして触れていたいと思っている」
頬を包み込まれて、ふわりと額に押し当てられる唇。
心は喜びに包まれた一瞬、でもちょっぴり矛盾していることに、私はすぐさま気付いてしまった。
「なら……どうして――」
私を抱いてくれないのだろうか……?
と紡ぎきる前に、ピトッと彼の整った人差し指が私の唇に乗せられる。
「――その答えは、もう少しだけ待って欲しい。今それを口にしたら、ここで大暴れする自信があるからね。……だから、あと2日だけ」