No. 1イケボ歌い手の正体は高音美少女でした。
 歩くの早い!

 自動ドアが開いて中に入ると、警備員の格好をした男の人たちがコーヒーを飲みながら、楽しそうにおしゃべりをしていた。

 えっ?し、仕事は・・・?

 私たちに気付いてる?

 「こんにちは〜。今日も楽しそうだねぇ」

 「蜘蛛くんこんにちは。一緒にいるのは彼女かい?」

 「ん〜、ちょっとねぇ」

 いや、否定して!

 警備員さんもいつもこの感じなのかな・・・。

 エレベーターに乗って、43階に着いた。

 広くて長い廊下を進んでいって、目の前にある豪華な扉を蜘蛛が押した。
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