No. 1イケボ歌い手の正体は高音美少女でした。
 「よ、よろしくお願いします!」

 千尋さん礼儀正しすぎる・・・!

 私よりも年上そうだし、敬語でいいのに。

 「これから何かあったら千尋さんに聞くといいよ〜」

 蜘蛛がふわふわ〜と言う。

 いや、あなたはもうちょっとちゃんとしてくださいよ。

 それに・・・

 「ら、椿たちのとこに早く帰らないと!」

 危ない!蘭にぃっていうとこだった。

 「椿さんたちでしたら、ここに呼んでおります。これから自己紹介など、いろいろしていきましょう」

 「それは、私が女の子だというってことですか・・・?」

 「いえ。ハスさんは、イラストを使ってするようになっております」

 「ありがとうございます」

 用意周到すぎて、 なんか怖くなってきた・・・。

 コンコンと扉を叩く音が聞こえてきた。

 「あ、着いたっぽいね。じゃ、行ってくる」

 「私も行って参ります。こちらのスクリーンに映し出されますので、座ってお待ちください」
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