No. 1イケボ歌い手の正体は高音美少女でした。
 「だからさ・・・こっちの方が良いんだって・・・」

 「うーん・・・。それも良いけどさ、こっちの方が合ってるよ」

 ・・・?どうした?

 「あ、蘭くん。美紅へのお説教は終わった?」

 「みくちー今1人なの・・・?」

 「説教ではないと言っているだろう。ただ、少し話をしただけだ。美紅は1人だが、どうかしたか?」

 隆はまだ分かるが、七草はなぜこんな質問をしたんだ?

 七草の口から出る言葉は、大半が美紅に関係することだ。

 「ところで、何を話してたんだ?」

 「あぁ。歌ってみたで七草と一緒録ろうと思うんだけど・・・。パート分けで、ちょっと、ね」

 「隆は、ちょっと色っぽいところ歌ったほうがいいと思う・・・」
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