No. 1イケボ歌い手の正体は高音美少女でした。
 それに、あの意地悪な煽りも受けなくて済むし!

 「そのアイデアも一理あるが・・・」

 難しそうな顔をしながら、蘭にぃが呟く。

 「良いじゃん!利点めっちゃあるよ!」

 私は激推しする。

 何でそんなに悩むの・・・!

 ここは一択でしょ。

 「確かに、利点は多い。けど・・・、一番まずいことあるよね・・・」

 七草が私を抱きしめている手の力を強めた。

 何、まずいことって。

 「みくちーが、可愛い女の子ってバレちゃうよ」
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